2015 SUPER GT開幕戦岡山はKeePerが優勝

目まぐるしく変わる3メーカーのトップ争い!

予選は、LEXUS RC Fがトップ3を独占

4月5日、完全な雨予報の中、開催された2015 AUTOBACS SUPER GT 開幕戦@岡山国際サーキット。

予選で、コースレコードの1’19.008を平川 亮が叩き出した、KeePer RC Fがポールポジション。
それにENEOS RC F、ZENT RC Fが2、3番グリッドに続く。

GT-R最上位は、MOTUL AUTECH GT-Rが4番グリッド。
NSX最上位は、ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが6番グリッド。

雨予報の中、数チームがスリックタイヤでスタートのギャンブルも。

GT500では、KEIHIN NSXが、
GT300では、なんとフロントローのGAINER SLSがスリックタイヤを選択した。

しかし、スリックで走れるコンディションまでには路面は回復せず、
この2台を始め、スリックを選択したチームは、ずるずると順位を下げた。

二転三転するレース展開!全メーカーがトップに立つ

レースはポールポジションからスタートしたKeePer RC F(アンドレア・カルダレッリ)がリードする展開。

その後ろでは、ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)とDENSO KOBELCO SARD RC F(平手晃平)との激しいバトルが勃発するが、そのバトルの中で、ドラゴ NSXが単独スピンで、ポジションを落とした。

トップのKeePer RC Fを追い詰めたのは、4番手スタートのMOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)。モチュールはKeePerに一気に接近すると、17周目のバックストレートエンドでKeePerをかわし、ついにトップに立った。

だが、20周を迎える頃にMOTUL GT-Rにトラブルが発生。左リアタイヤからスモークが上がると、クインタレッリは緊急ピットイン。ブレーキトラブルで、ガレージでの修復を余儀なくされ、大きくポジションを落とし、開幕戦優勝のチャンスはついえた。

これで、再びKeePer RC Fがトップに立つが、その後ろに浮上してきたのは、序盤にスピンを喫していたドラゴ NSX(小暮卓史)。勢いそのままにKeePer RC Fを抜き、トップに立った。
さらに、RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)も、KeePer RC Fをかわして、2番手に上がり、NSX勢が1-2を占める。

ピットイン後も、逆転に次ぐ逆転

34周を過ぎ、ピットインをするチームが出てくると、ここれで順位に変動が。

トップを走っていたドラゴ NSXだが、デビュー戦となるオリバー・ターベイがレインコンディションでのアウトラップに苦しみ、ペースが上がらず後退。

これで、トップ争いは、KeePerとRAYBRIGの争いになると、ピット作業を短く済ませたKeePer RC F(平川亮)がピットアウトのタイミングで、RAYBRIG NSX(伊沢拓也)の前に出ることに成功。再びトップに立つ。

しかし、RAYBRIG NSX(伊沢拓也)は粘りの走りでKeePerを追い上げ、逆転するとマージンを広げて行く。

結局、開幕戦を制したのはポールスタートのKeePer RC F
アンドレア・カルダレッリ/平川 亮組

このままRAYBRIGの今シーズン初優勝かと思われたが、残り15周を過ぎたあたりから、2番手を走るKeePer RC Fが、トップのRAYBRIG NSXを急激に追い上げる。
雨を望んでいたというKeePer平川は、圧倒的なスピード差でRAYBRIG NSXをあっさりとオーバーテイクし、三度トップに返り咲いた。

残り周回数が少なくなると、さらに雨は激しさを増したが順位変動はなく、激しい順位変動のあった2015年の開幕戦も、終わってみればKeePer TOM’S RC Fのポールトゥウィンとなった。
2位はRAYBRIG NSX。3位はZENT CERUMO RC F。