SUPER GT 2025年の最年長&最年少優勝|2025年シーズンを“年齢記録”で振り返る

2025年のSUPER GTは、富士でのスプリント2連戦のフォーマットが話題になった年。チャンピオン争いは、坪井翔/山下健太(au TOM’S GR Supra)が最終戦もてぎを勝ち切り、SUPER GT史上初のGT500ドライバーズタイトルで、3連覇を達成した。 

年齢面でも「振れ幅」が強烈なシーズンです。GT500では46歳のベテランが勝ち切る一方、GT300では10代(19歳)で優勝する若手も登場。ここではGT500とGT300の各クラスで、最年長優勝・最年少優勝をまとめます。

GT500クラス(2025年)

最年長優勝は、松田次生!46歳3ヶ月

レース:2025年 第6戦 スポーツランドSUGO
チームメイト:名取鉄平(25歳)
車両:NISSAN Z
タイヤ:ヨコハマ
チーム:KONDO RACING

GT500で“46歳”が勝つ=経験がそのまま武器になる証拠

GT500はスピードだけでなく、タイヤの劣化の読み、ピットワーク、トラフィック処理、終盤のリスク管理まで含めた「総合戦」。そこで46歳3ヶ月で勝ち切るのは、単なる瞬間の速さではなく、レース全体を崩さない力が結果に直結している形です。
さらにチームメートに、25歳の名取鉄平がいる点も象徴的で、“ベテランの勝ち方×若手の勢い”が噛み合うと、GT500は一気に勝ち切れることが分かります。

最年少優勝は、名取鉄平!25歳0ヶ月

レース:2025年 第6戦 スポーツランドSUGO
チームメイト:松田次生(46歳3ヶ月)
車両:NISSAN Z
タイヤ:ヨコハマ
チーム:KONDO RACING

最終ラップの馬の背で並び、SPインで逆転。2025年屈指の大逆転勝利

同じレースで勝って、2025年シーズンの最年少記録を作ったのが、名取鉄平。
このレースのハイライトは、何と言っても名取鉄平のファイナルラップの逆転劇。終盤の首位攻防で何度も仕掛けながらチャンスをうかがい、最終ラップにサッシャ・フェネストラズに迫ると、馬の背コーナーで並びかけて、SPインでトップを奪取。そのままチェッカーまで押し切る“最後の最後でひっくり返す”大逆転。

GT500は僅差の展開ほど、抜きどころが限られます。そこで一発で決め切ったのは、ブレーキングの強さや車の向きの作り方だけでなく、勝負所まで我慢して積み上げたレース運びがあってこそ。若手の勢いと、ベテラン(松田次生)の総合力が噛み合った、記録以上に記憶に残る優勝です。
最年少優勝ドライバーが同じレースで最年長優勝とコンビを組んでいたのが、2025年シーズン。そして、松田次生は、このシーズン限りでのGT500クラスからの引退を発表しました。

石浦宏明、伊沢拓也と、名ドライバーがGT500クラスから去った2025年シーズン。彼らの戦績も改めてまとめます。


GT300クラス(2025年)

最年長優勝は、吉本大樹!45歳0ヶ月

レース:2025年 第6戦 菅生
チームメイト:河野駿佑(30歳)
車両:LEXUS RC F
タイヤ:ダンロップ
チーム:LM Corsa

GT300は展開が荒れやすいぶん、“経験で取り切る”勝ち方が生きる

GT300は多台数&混走で展開が動きやすく、順位を守る・拾う局面が多いカテゴリーです。そこで45歳0ヶ月で勝つのは、速さだけでなく、トラブル回避や状況対応力、無駄な失点をしない走りが噛み合った証拠。
チームメイト河野駿佑(30歳)とのコンビも、若手頼みではなく“安定して勝ち切る設計”が見える組み合わせで、GT300らしい勝利の形です。

最年少優勝は、野村勇斗!19歳7ヶ月

レース:2025年 第3戦 セパン
チームメイト:小林崇志(37歳7ヶ月)
車両:AMG GT3
タイヤ:ヨコハマ
チーム:UP GARAGE

19歳で勝つのは異常値。しかも“年の差コンビ”で勝つのがGT300

2025年GT300の最年少優勝は、野村勇斗の19歳7ヶ月。10代で優勝は、それだけでインパクトが強いですが、注目はここからで、チームメイトは小林崇志(37歳)。18歳差の優勝コンビです。
GT300は「速いだけ」だと勝ち切れないことが多く、混走の判断・ミスの少なさ・チーム運用が揃って初めて勝ちに届きます。ベテランの安定感と、若手の勢いが噛み合ったときにこそ出る“象徴的な記録”と言えます。

野村は2025年のスーパーフォーミュラ・ライツで参戦初年度でタイトルを獲得し、2026年にはB-MAXレーシングからSUPER FORMULAに参戦することも発表されています。
GT300の優勝が「一発の勢い」ではなく、カテゴリーが変わっても通用する再現性につながっているのがポイント。今後の成長にも大いに期待です。